|
2WAY リニアフェイズスピーカシステム Fシリーズ テクニクスブランドの第一号製品は1965年のTechnics1という小型スピーカだった。 |

Technics F-SERIES カタログより
| Fシリーズの特徴はリニアフェイズ設計の定位の良さだ。 リニアフェイズとは「平坦な位相」という意味で、ユニットそれぞれの音の発信源と聴取者との距離を揃えるように配置する設計のこと。 加えて本体が小さいために「点音源」に近い状態になることも定位の良さを助けている 最初のFシリーズはサイズ別に3種類あった。サイズの基準は書籍やLPレコードなどと整合しており、F1が210mm(A5の長辺)、F2が256mm(B5の長辺)、そしてF3が320mm(レコードジャケット)である。 |
|
Fシリーズのデザイン 新しい製法には新しい造形の必然性がついてまわる。 Fシリーズのデザイナーは最もシンプルで明快な造形を選択した。 〜それは取り去るデザインである。 |
|
| 従来のスタイルから、カバー(ネット)を取り除き、権威の象徴である?スピーカグリルを省略し、代わりに微妙な段差と光沢処理を施す。 そしてリニアフェイズ設計で後退させたツイータの段差の処理。 最もシンプルな解法、円錐形に削り込んだ部分が全体の印象を決定している。 このようにして最後に残ったカタチは …「箱に丸2つ」 これ以上取り去るものが無くなるところで行うデザインはこの上なく微であり妙である。 わずかな線を選びに選ぶ造形は俳句に似ている。 以前、これをデザインされた方が「このカタチにはエロチシズムの記号が…」と述べておられた。 おわかりだろうか? 説明するまでも無かろう。 |
|
| 内部構造 SB-F1:Woofer10cm
EAS-10PL117S, Tweeter(Horn)EAS-6HH02S, imp6Ω, 入力30W(peak) /50W(music),
音圧レベル86dB, クロスオーバー4kHz, 寸法119(W)x210(H)x126(D)重量2.3kg,
価格\18,500(1本) |
|
|
改良(?)したいポイント スパイク(?) |
設置に関して ブックシェルフタイプというだけあって本棚に埋め込んだり机上でブックエンドとして使ったりしがちだが、どうも音切れが悪くなる気がする。 今のところ両方のスピーカを充分離し三脚などのスタンドに固定して(全機種底面に三脚用のネジ穴がある!)肩の位置まで持ち上げてやるのが最もよい結果を得ている。 不思議とこの方が低音までも伸びているように感じる。 おそらく反射音や副次振動が無くなって、定位が良くなるのではないかと推測している。 |
| なんじゃこりゃ? Fシリーズのミニチュア?
SB-F01 これインピーダンスがめちゃくちゃ高いけど、実際の耐入力が低すぎて生活レベルの音を出すことは出来ない。 昔の住宅で音を気にしながら起きている学生のような人が対象なのかも知れない。 |
|
|
|
|
|
|